忍者ブログ
[PR]
CATEGORY : []
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024年04月20日  13時40分
久しぶり~
CATEGORY : [シリーズ]
や・・・やっと小説出来ましたよ・・・。

絶対楽しみにしていた方がいない28です。

もう、かなりの駄文でございます。

どうしようもない駄文ですよ。

では、どうぞ・・・。









若し今の俺が騙している人が居るなら誰なのだろう。

君・・・?

違う。

ジグソーパズルの最後のピースが見つからない。

そのピースが見つかった時、俺の何かが変わるかな?

今の俺が騙しているのは一体何?







~自分の心を騙した詐欺師~








この日が来ることぐらい分かっていた筈なのに。

こんな関係が終わる日が。

止めないといけない、とココロのどこかで思っていた。

分かっているのに。

俺はどうして、こんなに悩んでいるのだろう・・・。

分からない。

「はぁー・・・」

出るのは悩みの答えではなく、溜息ばかりだった。

柳生を最後に抱いた時のあの表情が頭から離れずにいた。

とても苦しそうで、そして・・・悲しそうだった。

今でも柳生と柳生が想いを寄せている人への罪悪感で胸がいっぱいになる。

けど、柳生が想いを寄せている人に対しては、罪悪感とは少し違う感情だった。

何にもないのに苛立ちを感じる。

それが何かは分からない。

その感情は今まで感じたことのない感情だったから。

「・・・はぁー・・・」

「今日はやけに溜息が多いなぁ」

丸井が俺にそう言った。

その声に俺は、はっとした。

そう、今は部活中。

「そっ、そうか?」

「悩みがあるなら聞くけど」

「・・・何にもないのに苛々するのってなんで?」

「は?」

「何でじゃ?」

そんな俺の変な質問に丸井は「うーん・・・」と唸って答えた。

「カルシウムが足りないんじゃねーの?」

「カルシウム・・・。俺、毎日牛乳飲んでるけど・・・」

丸井は慌てたように、急いで言葉を付け足した。

「嘘だってッ!!」

「嘘?」

「そう・・・嘘」

「じゃあ何で苛々するんじゃ?」

「うーん・・・仁王、お前は何に対して苛々してんの?」

「・・・よく分からん誰か」

「はぁ?誰だよ」

「だから、誰か分からんのや」

「・・・もしかして、お前が好きな人の恋人、とか?」

「俺が好きな人?」

そんな人はいない。

いる訳がない。

人を好きになる感情が分からないんだから。

「なぁ・・・人を好きになるってどういうことなん?」

「また質問かよ。えーっと・・・いないと困るってこと・・・かな?」

「俺に聞くな」

「分かんねぇから仕方ねぇだろぃ。んまぁ・・・仁王の場合、好きな人が近くにいるのが当たり前だと思っていて、気付かないタイプっぽいよな」

近くにいるのが当たり前・・・?

その時、不図思い当たる人が頭に浮かんだ。

 

柳生・・・?

 

「丸井、有難うさん。ちょい用事が有るから行ってくる」

 

「はぁ?」

 

バタンッ

 

部室を勢いよく出た俺の後ろでドアが音を立てて閉まった。

 

 

 


 

柳生・・・。

 

俺・・・ッ。

 

ガララッ!

 

俺は柳生のクラスの教室の扉を勢いよく開けた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「に・・・仁王君?!」

 

教室には柳生だけが居た。

 

「良かった・・・、居って・・・」

 

「はい?」

 

「俺の話を聞いてくれへんか?」

 

「いい・・・ですけど」

 

「有難うさん。俺な・・・今、苛々しているんじゃ」

 

「そうなんですか」

 

柳生は意味不明な話に相槌を打って聞いてくれている。

 

「その苛々している相手が・・・お前さんが好きって想っている人なんや」

 

「え・・・?」

 

「この苛々何やと思う?」

 

「・・・・・・嫉妬・・・」

 

「嫉妬?」

 

嫉妬とは確か・・・自分が好きな人に自分以外の人が関わっている時に抱く憎悪感のことだよな・・・?

 

ああ・・・俺は・・・。

 

「・・・柳生・・・好きじゃ・・・」

 

「はい?」

 

「今気づいた・・・ッ。俺はお前さんのことが好きなんよ・・・」

 

スッと柳生に近づいて俺は抱きついた。

 

「に、仁王君ッ?!」

 

「お前さんに好きな人がいることは知ってる・・・。返事が欲しいわけじゃないから・・・ただ、少しの間だけ・・・こうしていていたい・・・」

 

きっと突き飛ばされる。

 

あの時の様に悲しそうな表情をして・・・。

 

「少しの間しか・・・駄目なんですか・・・?」

 

「え・・・?」

 

「私はずっとこうしていたいです・・・」

 

スッと微かに震えた柳生の腕が俺の背中に回ってきた。

 

「貴方が嫉妬をしてくれたことに、自惚れてもいいですか・・・?」

 

「柳生・・・?」

 

「私も貴方のことが好きと言ったら貴方はどうしますか?断りますか?」

 

「好きな人が好きと言ってくれてるのに、断る理由なんてないだろ?」

 

「仁王君・・・貴方が好きです」

 

「俺も好いとぅよ」

 

ああ・・・俺が騙していたのは、自分自身のココロだったみたいだ・・・。

 

ジグソーパズルの最後のピースは君の言葉・・・。



         -END-







*あとがき*

最後まで読んでくださって有難うございますッ!!

このシリーズはこれで終わりです。

中途半端な終わり方でスミマセン・・・ッ!

結局、何が言いたかったんだろう・・・。

以上、あとがきでした。

PR
2008年01月26日  19時06分
コメント[ 0 ]  トラックバック [ ]
<<アレはナシだ。 | HOME |双子>>
COMMENT
COMMENT WRITE















TRACKBACK
トラックバックURL

<<アレはナシだ。| HOME |双子>>
忍者ブログ[PR]