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2024年04月23日  15時48分
記録更新!
CATEGORY : [シリーズ]
とうとう3日連続小説うp!!

き、奇跡が起きました!!

今日はシリーズの幸村サマと真田のお話。

書いてる最中1人で泣いてました。(ぇ

BGMが悪いんだ!

忍足の『瞳を閉じて』が悪いんだ。

和樹の『そばにいて』が・・・。

忍足のは昔、忍跡の死にネタ書いた時にあまりにも感情移入してしまい、その後からこれが私の泣ける歌になりました・・・。

和樹のは、あまりにも今回のテーマにあっていたので・・・。

兎に角冬月はアホです。

このシリーズ今回で最終回です。

さて、前回の話はコチラから。

一応注意。

・死にネタです。

これだけ。

では、いける方はどうぞ。











特別が日常に変わり始めた。 

地平線が分かる海の様に。 

静かで、穏やかで。 

でも・・・。

嵐はそんなことお構いなしだった。 

雨が降って、風が吹いて。 

全てをぐちゃぐちゃにしていった。

もう、全てを流して欲しい・・・。






 

 

 

              The Sea Around Us.






 

 

 

1日1日・・・と、毎日過ぎていく。 

もうじき3ヶ月・・・。 

段々と精市の体調も悪くなっている。 

ベッドにいる時間も必然的に長くなった。 

「・・・ねぇ・・・弦一郎・・・」 

静かな部屋に精市の少し弱々しい声が響く。 

「何だ?」 

「俺・・・もう永くないみたいだね・・・」 

精市は天井を見ながら、落ち着いた声で言った。 

「・・・」 

「薄っすらとは分かっていたんだ・・・。お見舞いに来るみんなの表情が全て悲しそうだったから・・・」 

「精市・・・」 

「前の時はみんな励ましてくれたけど、今はただ見守るだけ・・・」

「・・・俺は・・・っ」 

精市の手を握った。 

「俺はお前にずっと一緒にいて欲しい・・・っ」 

「俺も・・・、ずっとずっと一緒にいたいよ・・・」 

その微笑みはいつもより穏やかだった。 

「弦一郎・・・、君ともう一度海が見たいな」

「しかし、外出許可が・・・」 

「先生がね、もう自由に過ごしていいって言ってくれたんだ」 

それは、暗にもう永くないから思い出作りをしろ、と言っている様だった。 

「ね?行こうよ」 

「あぁ」 

俺は断る理由がないから一緒に海に行った。 

外は寒い風が吹いていた。 

「もう、冬なんだね」 

「寒くないか?」 

「大丈夫。弦一郎と一緒にいるから・・・」 

「そうか」 

俺達は海辺に近くとも遠くもないところにあった流木に座った。 

「誰もいないね」

「ああ、真冬に海に来るやつなんぞそういないだろう」 

精市は「ふふ」と笑って嬉しそうに言った。 

「俺達だけの海だね」 

「俺達だけの・・・海・・・?」

「そう。誰もいない」 

「そうだな」 

「このまま誰も俺達を邪魔しなかったらいいのに・・・」 

「誰にも邪魔させるものか・・・」 

ぎゅっと精市を抱きしめた。 

「ありがとう・・・。―――ずっとずっと俺の近くにいて・・・」 

このままずっと・・・。 

そう、耳元で囁いた精市に答えた。 

「勿論だ・・・。ずっと精市の傍にいる・・・」 

「ありがとう・・・。君を好きになってよかった・・・」 

「俺もお前を好きになれてよかったぞ・・・」 

それからどれぐらいの時間その場にいただろう。 

急に精市がコテン・・・と俺にもたれ掛かってきた。 

「せい・・・いち・・・?」 

そっと触れた精市にはいつもの温かさがなかった。

「あ・・・、嘘・・・だろ?」 

ポツ・・・ポツ・・・ 

さっきまで晴れていたのに雨が降ってきた。

「精市・・・泣いているのだな・・・」 

俺の頬にも水が伝った。 

けど、それは雨と違い、とてもとても温かかった。

「く・・・ぅ・・・」 

瞬く間の間に雨は激しく振ってきた。

それと同じように俺の涙を止まらなくなった。 

「精市・・・っ、精市・・・っ、精市っ!!」 

何度も名前を呼んでも何も返ってこない。 

波の音も聴こえない。 

雨の音しか聴こえない。

嵐はお構いなしで俺達の日常を奪い去った。 

それから数ヶ月。 

やっと心の整理がついた。 

「精市、久しぶりだな」 

俺は持ってきた花束を墓石に立てかけた。

「海は今日も穏やかだぞ」

精市の墓はあの海が見える高台に造られた。

その高台は精市が好きな花も沢山咲いていた。 

「ここなら毎日海が見えるな」 

もうあの日から精市の返事はない。

でも、今は海の小波が聴こえる。

俺達の恋はあの小波の様に一瞬で消えた。

でも、俺達の愛はあの広い海の様に深く深く続いている。

俺達の出逢いはそのに海があると同じ様に当たり前だったんだ。





        -END-








アトガキ

最後まで読んでくださって有難うございました!

そして、このシリーズ『The Sea Around Us.』に最後までお付き合いくださって有難うございます!

やっと終わりました。

第1話が1月ですよ。

半年以上前のお話・・・。

あの時はまだ小説の注意に『BLです。』って書いてたな・・・。

もう書かなくなったね・・・。

最後まで思っていたんですが、幸村サマの下の名前って“精市”であってますよね?

あってますか。

よかった、よかった。

さぁ、今回の話に触れますが、これは第1話とつながります。(第1話は
コチラから。

もう少し綺麗な終わり方が出来たらなぁって思います。

あ、そだ。

泣いたでしょ。

真田が。

有言実行!(昨日の蔵千のアトガキより。

誰かこの小説読んで泣いたかな??

私、何回も死にネタ読んで泣いたことがある女です。

死にネタで泣ける小説を書ける人はかなり文を書くのが上手いと思うんですよね。

私もそんな人になりたい・・・っ!

この話に感想などあればください!!

今後の参考にしますので。

はぁ・・・。

こう、1つまた1つ・・・と連載の小説が終わるのは嬉しくもあり少し物足りない気もします。

次も立海になる予定です。

出来ればブンジロ。

頑張っていこう!

以上、アトガキと次回予告でした。
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2008年07月24日  21時20分
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