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2024年04月24日  13時50分
さっき気づきました。
CATEGORY : [謙光]
私、最近テニプリを語っていない!!

テストだのナルトだのピアスだの。

そんなことしか言ってない!!

ここは何だ!

テニスの王子様の非公式ブログサイトです!!

なのに語らないって・・・。

ここに態々遊びに来てもらっている方々に失礼なことをしてしまった・・・。

本当に申し訳ないです。

今日はピアス仲間の財前クンのお話を載せます。

謙光です。

なーんか謙光って書き易いんですよ。

多分この小説はシリーズになると思います。

多分・・・。

サエ亮も新しい話も考えてるし、蔵千も書きたいなーって思っているんでどうなるかは分かりませんが。

では、どうぞ。












一目見た瞬間から不思議な奴だと思っていた。

一見無表情。

けど、目は怯えている。

一体何に怯えているのだろう。

アイツは気になる存在だった。 











     気になるアイツ・可愛いアイツ













「なあ、テニス部入らへん?」

この数日の間に何回・・・いや何十回・・・いやいや何百回言っただろうか。

四天宝寺の入学式が終わり早数日経っている。

今はどの部活も新入部員を獲得する為に大忙しだ。

勿論、男子テニス部もその例外ではない。

特に運動部は最初にどれだけの部員を集められるかが重要だ。

今時の若い奴らは兎に角根気がない。

直ぐに「しんどい」「だるい」「面倒臭い」等のマイナスストロークばっかり出て来る。

だから、夏休みに入る前には部員は半分になっているだろう。

だからこそ、部員が必要なんだ。

初めだけでも甘い甘い蜜を垂らしておけば入ってくれる。

優しい先輩ばっかやで、と優しい口説き文句。

しかし今のガキは賢いわ。

四天宝寺のテニス部が強いことをよく知ってる。

みーんな練習が厳しいこと知ってはるわ。

その所為で結局誰一人勧誘できずにとぼとぼと部室に帰った。

「蔵ぁ~、スマン誰も入ってくれへんかった・・・」

部室に入るやいなや俺は直ぐに謝罪の言葉を口にした。 

「こっちもまーったく誰も入部届け出してくれへんねん」 

ぴらぴら・・・と数枚の入部届けを見せる蔵。 

確かに今年は例年より入部しようとする人の数が少ない。 

「見学とか来たやつおる?」

「うん・・・まぁ、ちらほらと」 

「何迷うことあるねん。テニス楽しいのに」 

はぁ、と大きな溜息を吐きながら近くにあった椅子に座った。 

「しゃーないわ。楽しいって思うんは人それぞれや」 

「そやけど・・・」 

「まだ、数日しか経ってないやん。これからテニスの楽しさ分かってくれる奴が増えるわ」 

「そっそやな!よし!俺ちとコート行ってテニスが楽しいってこと教えて来るわ!」 

椅子を倒しそうな勢いで立ち上がった。

思い立ったら即行動の俺である。 

「おーおー行ってこい」 

そんな俺のガキっぽい行動に蔵は苦笑いしてる。

「おう!ぎょーさん新入部員入れたるわ」

コートはいつもどおり練習をしている。 

その中には数人の見学者もいた。 

こいつらがテニス部に入ってくれればいいのに。 

そんなことを思いながら不図フェンスの方に目をやった。 

それは偶然だった。 

普段フェンスなんて見ないから。 

そこにはコートを見ている黒い髪の少年がいた。

そいつの表情は年相応じゃなく、どこか大人びていた。

でも、新入生であることは分かった。 

少し大きめの制服がまだきっちりしていた。

制服を着ているというか、制服に着られている。 

去年の俺はあんな風だったな・・・なんてしみじみ彼を見ていた。 

ただ、去年の俺とはまったく違った彼だ。 

雰囲気が兎に角違った。 

何か・・・。 

何か気になる存在だ。 

スタスタと近づく。

「テニス好き?」 

相手はいきなり話しかけられたことに驚いたのか、目を少し見開いている。 

その時、彼の耳のピアスが視界に入った。 

若しかして不良ちゃうかとか思ったが目の前の彼を見ているとそういう考えはあんまりなかった。 

今目の前におる奴の目は人に威嚇をしている目じゃなく、その逆で怯えていた。

「あ、すまんな。いきなり話しかけて」 

「い・・・いえ・・・」 

「テニスやったことあるか?」

「・・・少しだけなら・・・」 

俺より小さな体をもっと小さく丸めて怯えながら答えてる。

「じゃあ、テニス部入らへん?」 

「え・・・」 

「あ、他に入る予定あった?」 

「いえ・・・」 

「じゃあ、決まりやな」

俺は半ば強引に彼の手を掴み部室に向かって走った。 

「えっちょぉ待って・・・」 

そんな言葉は無視。 

やっと新入部員を勧誘できたんや。 

「蔵!この子テニス部に入ってくれるって!」 

バンッと盛大にドアを開けた。

「そのドア壊れたら謙也が金払えやー」

「そんなんどうでもええねん!ほら見ぃや!新入部員や!!」

「どっから誘拐してきたんや」 

「ちゃうって!任意や任意!!」

「やったらええねんけど・・・。君、名前は?」 

蔵が顔を覗き込み聞いた。

その時、まだ自分が名前を聞いていないことに気づいた。 

「・・・ざ、財前・・・光です・・・」

「財前くんか・・・。俺は部長の白石 蔵ノ介や」 

すっと手を差し伸べた。 

「あ、あの・・・」 

財前はその意味が分かんなかったのだろう。

少しおどおどしている。 

「握手や。これからヨロシクって思って」

「えっと・・・俺・・・」

「・・・なぁ謙也・・・」 

さっきまで優しそうな声をしていた蔵の声がワントーン下がった。 

「はい」 

「この子やっぱ無理矢理連れてきたやろ」 

「いや、練習見てたし。それに、テニスしたことあるって言うし」

「どこが任意やねん」

「任意や」 

「お前辞書で任意って調べて来いや」 

「・・・はい」 

「さ、財前くんうちのアホが失礼したな・・・。無理に入らんでもええねんで」 

「・・・」

 財前は少し悩み、口を開いた。

「俺、入部します・・・」

「ホンマか?」 

ガッと財前の肩を掴み言った。

「は・・・はい」

「どや」 

「何がや」 

「任意やろ?」

「はぁ・・・頭痛なってきたわ・・・。俺練習戻るから後よろしゅう」

「おう」 

ぱたん・・・とドアが閉まった。 

「っと、まずは入部届け渡さなな」 

俺は奥の棚から入部届けを出してきた。

「これに保護者のはんこ貰ってきてな」

「はい・・・えっと・・・」 

「あ、名前言ってなかったな。忍足 謙也や」

「オシタリ・・・?」

「えっとな忍者の忍に足って書くねん。珍しいやろ?財前も珍しいけどな」

「有難う・・・ございます。忍足先輩」 

そう言う財前の目はさっきよりかは怯えていなかった。 

「何か俺が先輩なんやと思うと照れるなぁ~」

「先輩よろしゅう」 

そっと財前が手を出した。

「あぁ、よろしゅうな」 

これが俺達の出会い。 

気になる出会いだった。


       



   -END-






アトガキ

最後まで読んでくださって有難うございました!

なんか続きそうな終わり方ですよね・・・。

皆さんの反応を見て続き書くか決めます。

ので、コメントでも横のWEB拍手でもどっちでもいいので感想とかくれたら嬉しいです。

拍手はカウンターのところにあります。

あ、小説の内容についてですが、一応去年の話的な感じです。

謙也クンは人の話をあんまり聞かずに突っ走る感じな子だと思います。

だから、猫にバレンタインのチョコの数負けるんだよ・・・。

で、財前クンは心に何かありそう。

厭なこととかすっごく溜め込みそう。

それは私か・・・。

この前とうとう家族に「あんた精神的に可笑しい」って言われました・・・。

まぁ、そんなことは措いといて。

ホントにこの話は続けるのかは不明なんでマジでこの続きが気になる方は必死に私を脅してください。

拍手を何回も押してみたり・・・とか。

それ以外のことでも拍手使ってください。

コメント残すのは勇気いるけど、拍手なら押すだけだし・・・って感じで一応ここで楽しんでるんだよって意思表示をして下さったら嬉しい限りですので。

以上、あとがきでした。
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2008年06月08日  21時02分
コメント[ 2 ]  トラックバック [ ]
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COMMENT
お姉さん久しぶりにネット上でいいもん読みましたわ~(誰だよ
うん、なんか謙也と蔵の絡みは最高やっ!
・・で、脅せばいいんですよね。
続きかかな・・・光謙を広めてやる!←
【2008/10/1321:33】|URL|梨桜#99be647065[ EDIT ]
あ、ありがとう!(感激
このアホ2人いいよね。
脅し?
!?
光謙だと私に喧嘩売ってることになってるよ!!
【2008/10/1322:06】|URL|冬月#99be647065[ EDIT ]
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